現代奴隷法に関わる宣言2021

本宣言は、現代奴隷法2015(UK)および現代奴隷法2018(オーストラリア)に準拠して公開されたものです。本宣言は、ワールドラインSAおよびその子会社(総じて「ワールドライン」と称す)が、そのサプライチェーンやビジネスのあらゆる部分において奴隷や人身売買が行われていないようにするために2021年1月1日から2021年12月31日までの間に実施される工程を規定しています。

Worldline IT Services UK Limited, Worldline S.A./N.V, equensWorldline SE, Worldline Sweden AB, Ingenico (UK) Limited and Worldline Retail Enterprise (UK)は、現代奴隷法2015および現代奴隷法2015(サプライチェーンの透明性)規則2015(本法律)を遵守します。オーストラリアにおけるWorldlineの主要の貿易法人であるIngenico International (Pacific) 社(「Ingenico AUS)は現代奴隷法2018(オーストラリア)を遵守します。

我々は、隷属、強制労働または意思に反する労働、および人身売買を含むあらゆる形態の奴隷(「現代奴隷」)は今も継続している深刻な問題であると認識し、このような忌まわしい犯罪を失くす努力を全面的に支持します。本宣言は我々の組織とサプライチェーンにおいて現代奴隷が発生するリスクを排除することを目指して我々が実施してきた段階を規定します。

1. Worldline Groupの組織

50ヵ国以上において約20,000人の従業員を擁し、ワールドラインはフル支払いサービスバリューチェーンを運営し、店舗の仕入れ、支払い処理、ビジネスソリューションおよびサービスと広範囲にわたるサービスを金融機関、店舗、企業、および政府機関に提供しています。

ワールドラインのサプライチェーンの重要な要素のひとつは、完全にアウトソーシングされた Payment Terminalの製造に関するものです。このプロセスは、ワールドラインのフランスおよび中国法人により管理されており、各Payment Terminalは各地域の法人に提供されています。Payment Terminalの組み立ては、慎重に評価され、定期的に監査されている承認済みの下請け業者により実施されています。この組み立てチェーンの上流では、ワールドラインは様々な部品を製造するサプライヤーのコミュニティと協働しています。これら製品の製造及び組み立て作業は、主に香港、中国、台湾、ベトナム、タイ、マレーシア、およびブラジルで行われています。2021年、ワールドラインの製品製造プログラムはTSS部門に統合され、サプライチェーンについて共通の規則で事業を実施することになりました。

倫理的かつ持続可能な方法で事業を行うことは、その影響が及ぶ全ての範囲においてワールドラインの文化と戦略の一部であり、ワールドラインが企業の思考とプロセスに組み込ま「なけれならない」ことです。我々は自社の枠を超えたところにも我々の責任は及ぶと切実に考えており、我々の価値観を全ての従業員、顧客、パートナーそしてサプライチェーン全体との関係に組み込むように努力します。

ワールドラインは企業の社会的責任(「CSR」)プログラムを実施しています。これは、企業活動を責任ある倫理的な方法で管理することを主な目的として労働慣行に注目するもので、サプライチェーンに社会的および環境的なファクターを導入します。これにより、我々は現代奴隷の人権侵害と発生に対応します。2017年に現代奴隷法に関わる宣言を最初に行ってから、ワールドラインはCSRプログラムに則り、本宣言に記載されている通りの方針と適正な事業活動に従い、それをさらに向上させています。2021年、ワールドラインはアップグレードした5ヵ年計画としてCSRプログラムを新しいものにしました。TRUST2025です。この野心的なCSRプログラムは、TRUST2020の成果に基づくもので、ワールドラインを新しい明確なゴールを設けた同一の高い標準に向かってコミットさせるものです。TRUST2025は、データ保護、セキュリティ、ソーシャルイノベーション、職場のウェルビーイング、ダイバーシティおよびインクルーション、スキルおよびキャリア開発、人権、倫理、持続可能な購買、そして温室効果ガス排出量の削減と生物多様性の保護を介した気候変動に対する戦いとローカルコミュニティの発展などの分野における今後5年間に達成するべき新たな15の目標を掲げる主題です。

ここで、2つの具体的な主要パフォーマンス指数(Key Performance Indicators;KPI)が設定されました:

  • EcoVadisスコアが45未満の全てのサプライヤーは、発見された重大な問題を解決するアクションプランを策定すること;
  • 全体のサプライヤー支出の90%を担う戦略的サプライヤーをEcoVadisにより査定すること

2.グローバルコンパクト

ワールドラインは2016年にUNグローバルコンパクトに参加し、2020年より、CEOのギレス・グラピネットがグローバルコンパクトフランスの理事を務めています。グローバルコンパクトの理事会メンバーの一人として、ワールドラインは持続可能な開発の分野における主要機関のひとつと実際に協力する機会を得ました。UNグローバルコンパクトは、企業責任の統一的な基準を設け、その規模、事情、または所在地に関わらず全てのビジネスを人権侵害や労働者の権利の侵害を減らす努力をするという方針により導くフレームワークを提供するものです。UNグローバルコンパクトの方針5は、特に現代奴隷についてのもので、「児童労働の実効的な禁止」を掲げます。これにより、当社も、グローバルコンパクトの方針を遵守する国連の持続可能な開発目標(SDG)に貢献することにコミットしています。

3. 方針及び手順

サプライチェーンに関するCSR査定に特化したコンサルタントであるEcoVadisと提携し、当社は2018年年末にインジェニコの社会的および環境的リスクについてのマッピングを実施しました。間接的なサプライヤーでハイリスクのサプライヤーとされたものはありませんでしたが、部品サプライヤーの65.8%が重大またはハイリスクのサプライヤーと査定されました。CSR査定が向上するにように重大またはハイリスクのサプライヤーと査定された部品サプライヤーについて注目し、監査と定期的なキャンペーンを実施して、サプライヤーのCSRパフォーマンスにについて継続的にモニターしました。

2020年には、インジェニコ中国のサプライヤーについてCSRリスクについて分類し、その内34社をEcoVadisの査定をうけるものとしてリストアップしました。

1.倫理規則

ワールドラインの倫理規則は、2011年より各従業員の契約の一部となっています。ワールドラインの倫理規則は、前回2021年にワールドライン社のCEOが再検討し、更新し、承認しております。倫理規則は、12の言語により記載されています。

ワールドラインをその事業活動の面で支えるサプライヤー、パートナー、および第三者も、本綱領の方針を遵守することにコミットする必要があります。また、全てのワールドラインの従業員は、倫理規則について必須のEラーニングモジュールを学習し、全従業員がこの重要な文書について熟知していなければなりません。

本倫理規則において、ワールドラインは国際的な労働規約に対するコンプライアンスを守り、全てのそのパートナーとの取引において責任ある企業として行動し、法律と規則に対するコンプライアンスを守ることを誓約しています。

本綱領は、ワールドラインの従業員とパートナーが守らなければならない倫理基準と価値観を重要視し、特に現代奴隷に関するコミットメントを含みます。

「人権や労働、環境に関する国連グローバルコンパクトの原則に従い、我々はあらゆる形態の搾取的な強制労働の廃絶、児童労働の実効的な禁止、結社の自由の指示、および団体交渉権の実効的な承認、および国際的に宣言された人権保護の支持と尊重を固持します。

2.公益通報者保護ポリシー

倫理規則は、あらゆるワールドラインの従業員または利害関係者が倫理規則の価値観と原則に反すると思われる行為や行動を開示する権利を含みます。ワールドラインコンプライアンスアラートポリシーは、アラートした人物の保護を含め、コンプライアンス違反の報告に対してワールドラインがどのように対処するのかについての概略を示します。2021年に本ポリシーはEU公益通報者保護指令に則るように再検討され、更新されました。

本ポリシーの実施を助けるため、倫理規則のコンプライアンスに反する行為やコンプライアンスに反するその他の何らかの問題の内部告発を専用のEメールアドレスや匿名オンライン報告専用ラインで行うことができるデータ保護組織の要件を満たすコンプライアンスアラートシステムが設立されました。コンプライアンスおよび人事部のグローバルヘッドであるラインマネージャーも内部告発することを考えている従業員に対する窓口になります。コンプライアンスおよびデータ保護委員会を介して、CEOはそのような報告を受け取ります。

コンプライアンスアラートポリシーにより、内部告発プロセス中、従業員や通告者、または通告者の権利が保護されます。よって、内部告発をする人は、その告発に関して完全に秘密にされることが確約されます。また、本ポリシーには、告発の内容が不正確であり何ら処置が講じられることがなくとも、告発した従業員が善意に基づいて行動し、損害を与える意図がない場合は、告発した従業員に対して如何なる処分や報復処置がなされることがない旨、記載されています。また、本ポリシーは内部告発の処理プロセスの正式な手順を含み、例えばEU公益通報者保護指令に則って匿名で内部告発をする権利を確認しています。

コンプライアンスアラートシステムは、ワールドラインのサプライヤーや第三者にも共有され、何か問題があれば報告するようにと奨励されています。

3.人権ポリシー

ワールドラインは、2021年9月に人権ポリシーを公表し、導入して、当社が国内および国際法と人権の原則を尊重し、遵守することにコミットしていることを改めて確認しました。適応される規約としては、世界人権宣言、市民的及び政治的権利に関する国際規約、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約、雇用と労働における平等取扱いのための一般枠組の創設に関する2000年11月27日に発令されたEC指令2000/78/EC、および労働における基本的原則及び権利に関する国際労働機関の宣言などが挙げられますが、これらに限られません。また、ワードラインは、人権に関する現地国の協定や規定を順守することにコミットします。もし現地国の協定および/または規定がより厳格な場合は、それが優先するものとします。

本ポリシーは、雇用業務と社会的影響の両方をカバーしています。

雇用業務については、いくつかの原則が設けられています:

  • 児童労働の防止/最低年齢労働者

ワールドラインは、全てのワールドラインの施設において児童労働がなされないようにします。ワールドラインの法人は各国の規定にて定められた最低年齢を遵守する必要があります。

サプライヤーは、CSRパフォーマンスにより評価され、これらのコミットメントを行っているかを確認され、場合により監査を受けてコミットしているか検査されます。

  • Forced/bonded/compulsory labour

ワールドラインは、あらゆる形態(貸付を伴う労働、貸付による拘束、強制された囚人労働、隷属や人身売買など)強制や脅迫により、または政治的弾圧の手段として、あるいは政治的意見を保持または表明したことの罰則として、強制労働を強いられる従業員がいないようにしています。

ワールドラインは、強制労働を利用せず、強制労働と契約をせず、また(直接または間接的に)強制労働から利益を受けません。内部告発アラートシステムにより、従業員は誰でもそのような行為について報告することができます。

また、ワールドラインは、上記に規定した強制労働をその第三者が利用しないようにします。これは、グループビジネスパートナーマネジメントポリシーにより行われます。

また、人権ポリシーにより結社の自由や団体交渉権、ストライキを行う権利、健康と安全、労働条件、酷使や品位を下げるような取り扱い/ハラスメントに対応します。サプライチェーンの管理や不正防止/汚職防止などを含む社会的影響の問題もカバーされています。

4.ワールドライングループビジネスパートナーマネジメントポリシー

ワールドライングループビジネスパートナーマネジメントポリシーの目的は、実効的なビジネスパートナーマネジメントプログラムの枠組みを設定し、ワールドラインが所定の倫理基準に沿ったビジネスパートナーのみと取引するようにすることです。ポリシーは、選択からビジネスパートナーシップの停止まで、ビジネスパートナーを管理するための基本的原則と必須のルールを書面化しています。また、本ポリシーは、本適用ルールと規制に沿った高い倫理基準を遵守するビジネスパートナーとワールドラインが取引するものとしています。

本ポリシーは、ビジネスパートナーの健全な管理について具体的な法律と規制要件を考慮しています。より具体的に言えば、ワールドラインは適用法を遵守しています。フランスの注意義務規制では、フランス法の管轄にある企業は注意義務計画を作成し、実効的に導入しなければいけません。「計画は、以下の3種類の活動の結果である人権の重大な侵害と環境被害のリスクの特定とその予防を可能にするものでなければならない:(i)企業自体の活動、(ii)その企業の支配下にある企業の活動、および(iii)その企業が既成の商業的関係を維持する下請け業者やサプライヤーの活動」、以下に規制と国際的な標準を挙げますが、これらに限定されません:

  • Sapin II
  • Loi sur le devoir de vigilance 20172
  • アウトソーシングに関する契約についてのガイドライン(EBA Guidelines on Outsourced Arrangements)
  • 英国現代奴隷法 2015(UK Modern Slavery Act 2015)
  • オーストラリア現代奴隷法2018(Australia Modern Slavery Act 2018)
  • 外国汚職防止法(1977)(Foreign Corrupt Practices Act of 1977) (FCPA)
  • 英国賄賂防止法2010(UK Bribery Act 2010)
  • サプライチェーン透明法2012

4.サプライチェーンの基準

1.ビジネスパートナーのインテグリティ憲章へのコミットメント

ワールドラインは、「ビジネスパートナーのインテグリティ憲章へのコミットメント」という約定書にてそのサプライヤーやパートナーと価値観とコミットメントを共有しています。本約定書は全サプライヤーの契約書に添付され、その一部をなします。また、ワールドラインのウェブサイトで閲覧可能です。本憲章は、ワールドラインと一緒に働くために、全てのワールドラインのパートナーとサプライヤーが遵守しなければならない原則と、当社のサプライヤーが取らねばならないアクションをまとめたものです。また、本憲章は国連グローバルコンパクトの、人権、労働、環境保護、そして汚職腐敗防止の分野における原則を順守することをサプライヤーに推奨しています。

本憲章は現代奴隷について明確に言及しています:

「現代奴隷は、犯罪であり、基本的人権の侵害である。現代奴隷は、奴隷、隷属、強制労働、人身売買など様々な形態を取り得、その全ては、個人や商業的な利益を搾取するために個人の自由を奪うことで共通しています。

ワールドラインは、そのビジネスパートナーに、彼らの全ての商取引とビジネス関係において倫理にかつインテグリティを以て行動し、そのビジネスやサプライチェーンにおいて現代奴隷と関わりを持たないように実効的なコントロールを導入、実施することを期待する」

2.責任ある鉱物調達

当社の調査により、ハードウェアサプライヤー(例えば、端末やデータセンターの部品)の中には、紛争地域にて製造される部品用鉱物を調達しているものがあるリスクがあるとわかっています。ワールドラインは、当社のサプライヤーが金属を購入する精錬所が、紛争地域の鉱山から鉱物を調達していないようにすることにコミットしています(責任ある鉱物調達(Responsible Minerals Initiative、RMI)を遵守)この点について、当社は、経済協力開発機構(OECD)の「紛争地域及び高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」の努力を支持しています。また、ワールドラインは責任ある鉱物調達にコミットしており、そしてその目的のため、2020年、ワールドラインのサプライヤーに宛てた公開状にワールドラインSAの企業社会責任オフィサーが署名し、ワールドラインのウェブサイトで公開しました。本状は、サプライヤーにそのサプライチェーンが紛争と無関係あるようにすることを要求しています。また、ワールドラインは、全てのサプライヤーにその紛争地域の鉱物の原産地を報告するように要請しています。

ワールドラインのCSRプログラムは、KPI( 重要業績評価指標 )を含み、紛争鉱物(3TG)の原産地について報告する義務のある(鉱物を調達している)対象サプライヤーの割合を提示しています。2021年には、サプライヤーの97%が対象でした。コンプライアンスしていない精錬所からサプライヤーが調達してる場合(RMI分類)、サプライヤーはそれを是正するアクションプランの策定を求められます。

3.企業社会的責任条項

2021年に、ワールドラインは、CSR(企業の社会的責任)、セキュリティ、監査権、データ保護、そしてEBA(European Banking Authority)ガイドラインをカバーする、契約交渉時にバイヤーが使用するべき条項を規定する調達契約ポリシーを導入しました。CSR条項は、全ての契約に体系的に追加されており、パートナーにインテグリティ憲章とワールドラインの倫理規則へのビジネスパートのコミットメントを遵守することを強いるもので、ワールドラインとの契約の最初の年にエクストラ・フィナンシャル・レーティング(財務にプラスした格付け)を最低限提出することを要求することができます。また、本条項は、当社がCSR関連の監査をサプライヤーに対して行う権利を有すると規定しています。また、ワールドライン一般調達条件も、同様のCSR条項を含みます。

特に部品サプライヤーの場合は、CSRのトピックは、既にワールドライン品質チームにより実施される監査の範囲内に含まれています。

5.当社のサプライチェーンにおけるデューデリジェンスと監査

リスク分類サプライヤーデータベースをより効率的に管理し、適切なアクションを当社が行えるようにするため、当社はティア1サプライヤーを査定し、3つの運営カテゴリーに分類しました:

  • 戦略的:以下の基準の少なくとも1つに該当する長期的サプライヤー:高支出、非持続可能性、特定技術関連、サービスに対する特定のリスク
  • モニター対象:戦略的ではないが、ワールドラインにとってリスクとなりえるサプライヤー(コンプライアン/CSR、またはセキュリティ関連のエンゲージメントリスク、などのサプライヤー企業リスク)
  • 標準:他のカテゴリーに該当しない他のサプライヤー

この分類は、オンボーディング時にサプライヤー担当のバイヤーによって設定され、毎年見直されます。これにより、調達チームはサプライヤーのステータスによって異なる段階を実施できます。これは、主にワールドラインにとって戦略的および必須のサプライヤーをターゲットにした持続可能な調達イニシアティブの基礎となっています。

サプライチェーンデューデリジェンスは、サプライヤー候補を調査し、定期的に既存のサプライヤーを査定する努力について記載しています。その目的は、サプライヤー候補または既存のサプライヤーに関する汚職/倫理/人権侵害/エクストラ・フィナンシャル・リスクを発見し、サプライチェーンのインテグリティを達成するというものです。

サプライヤーのデューデリジェンスは、オンボーディング段階での徹底的なスクリーニング(財務面および非財務面)とサプライヤーのリスクを査定するチェックから始まります。特定したリスクレベルに基づいてフォローアップを設定します。EcoVadis査定を戦略的サプライヤーに対して開始し、サプライヤーのCSRパフォーマンスについてより詳細にモニターします。

サプライヤーのリスク査定とデューデリジェンスに関する詳細については、ワールドライン・ユニバーサル・登録書、セクションD.4.6(Worldline Universal Registration Document, section D.4.6)を参照してください。

当社の重要なサプライヤー(戦略的およびモニター対象)のCSRの実施とリスクを査定するために、当社は自社のEcoVadisサプライチェーンプラットホームを導入し、重要なサプライヤー(ティア1)をEcoVadisの査定を受け、当社のプラットホームにてそのスコアカードをシェアするようにお願いしています。

2021年に、74%の戦略的サプライヤーと86%の戦略的サプライヤーに対する全支出に該当する84社のサプライヤー(親会社レベル)がワールドラインプラットフォームのEcoVadisで査定されました。査定を受けたワールドラインサプライヤーの平均スコアは、100点満点中61.7で、全世界でEcoVadisで査定された全企業の平均スコアよりは高いものでした。 EcoVadisで評価され、スコアが45以下のワールドラインのサプライヤー(7社)は、アクションプラン指摘された重大な問題を解決するを策定しました。

6.トレーニングと意識

倫理はビジネスモデルの基礎となるもののひとつなので、ワールドラインはその全社員に必須の年一回行われるトレーニングプログラムを作成し、倫理規則などのトピックを扱っています。インジェニコの買収後、新たに加わった従業員向けの特別な社員教育が実施されました。このEラーニングは定期的に更新され、本倫理要綱における重大な変更があれば、それを反映しています。

2021年には、94.7%の従業員がEラーニングで倫理要綱について教育を受けました。

7.終わりに

ワールドラインは、その企業の社会的責任プログラムについて業界のリーダーだと世界的に目されています。当社は、奴隷と人身売買のリスクは、国際企業にとり脅威であり、現在のグローバルな環境において継続的に発生していると認識しています。これのため、本宣言に記載の各手段とポリシーは、進行中として適用されつづけます。

本宣言は、2021年1月1日から2021年12月31日までの期間、英国現代奴隷法2015およびオーストラリア現代奴隷法2018に沿って当グループの奴隷および人身売買宣言を継続します。

本宣言は、ワールドラインSAによりワールドラインSA自身と、現代奴隷法が適応される子会社である、ワールドラインITサービスUK社、ワールドラインSA、ワールドラインS.A./N.V.、エクエンスワールドラインSE、ワールドラインスウェーデンAB、ワールドラインリテールエンタープライズ(UK)、インジェニコ(UK)およびインジェニコインターナショナル (パシフィック)を代表してなされています。上記企業は本宣言の作成の際に意見聴取されています。

 

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